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生活の中で“近視”という言葉を耳にすることが多いと思います。しかし、具体的な状態については詳しくわからない方も多いのではないでしょうか。今回は、近視とはどのような見え方の仕組みなのか、近視の分類や原因、そして予防方法についても詳しく説明していきます。視力を守るための知識を深めましょう。
私たちの目は、5m離れたところを見ているときがリラックスした状態です。この状態のときにピントが網膜に合う状態を「正視(せいし)」といいます。これに対し、リラックスした状態で網膜より手前にピントが合う状態を「近視(きんし)」といいます。近視(近視眼)は、物を見るときに近くのものははっきり見えるのに、遠くのものがぼやけて見える状態を指します。
・強さによる分類
近視の強さは、ジオプトリー(D)という単位を用いります。裸眼視力ではなく屈折度数で分類されます。裸眼でモノが見える距離(焦点距離)が短いほど数値が上がります。焦点距離が1mの近視は-1D、焦点距離が50cmの近視は-2Dとなります。
・単純近視と病的近視
強さの分類のほかに、単純近視と病的近視の2種類に分ける近視の分類があります。
近視の原因は完全にはわかっていませんが、遺伝的要因(生まれつきの素質)と環境的要因(生活環境や習慣など)の両方が関与すると考えられています。
親が強度近視の場合、その子どもにも早い段階から強い近視がみられることがあります。また、両親ともに弱い近視がある場合にも、子どもが近視になる確率が高いことが分かっています。ただし、近視の親を持つ子どもが必ず近視になるとは限らないため、近視の原因をすべて遺伝的要因だけで説明できるわけではありません。
最近では、パソコンやタブレット、スマートフォンなど長時間スクリーンの使用、近くでの作業が多く屋内活動が多いと近視のリスクが増えます。このような活動は目に負担がかかり、近視を引き起こすことがあります。
近視は、遺伝的要因と環境的要因が複雑に絡みあって起こると考えられていますが、近年では明らかに近視の増加・低年齢化が見受けられます。このことから環境的要因の重要性が指摘されています。では、生活環境の変化で、近視を予防することはできるのでしょうか?
近年の生活環境の変化で一因に挙げられるのが、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデジタル端末の使用時間が増えたことです。特に子どもや若い世代の人がデジタル機器を仕事や、ゲームなどで長時間使用する機会が増えています。このことが近視の発症・進行の一因と考えられています。近視を予防するには、近くの作業を減らすことも大事ですが、デジタル機器が普及している現代では、減らすことは難しいかもしれません。その場合、次の点に気を付けながらデジタル機器を使用してみてください。
また、最近では室内で過ごすことが多くなり日光に浴びる時間が減っています。屋外で日光に浴びる時間が減ると近視になりやすくなることも分かっています。子どもから青年への成長過程の時期に日光を長時間浴びると近視になるリスクが低下させられることと、近視の進行を遅らせることができる、という研究結果も報告されています。屋外で日光を浴びるということは、スマートフォンやゲームの使用時間も減る効果もあり、近視の予防にもつながるでしょう。
子どもの場合、学校の黒板の文字が見えづらくなると授業や勉強に支障が出たり、体育の時間などに不自由を感じる場合は、メガネなどを使用したほうが良いでしょう。大人の場合でも、生活に支障が出ているのであればメガネやコンタクトレンズで矯正をしましょう。また、車の運転をする人は、普通免許の条件で両目の視力が0.7に達しない場合は矯正が必要になります。
矯正をせずに近視を放っておくと、目以外の部分にも不調が出てくる場合があります。また、近視が進行し強度になった場合、緑内障など視力を損なう可能性がある病気のリスクを高めることにもなるため早めのに正しく対処することが大切です。
近視の見え方について、少しでも理解が深まったでしょうか?さらに詳しい情報やご相談が必要な場合は、ぜひメガネ本舗までお越しください。専門スタッフが丁寧に対応いたします。お客様のご来店をお待ちしております。
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